お菓子な男の子
数分後、にこにこ笑顔の千夜先輩が部室を出ていった。
残された私たちは、ため息をついた。
「ごめんね、アンちゃん」
「なんでリンゴが……まさかっ!や、やめてよ、その未来予想図けして!」
「ごめんね、アンちゃん」
「リンゴっ‼やめてっ‼」
楽しみだったはずの明日が憂鬱になっていく。千夜先輩と真島くん……あ、斗真も来るんだ‼
すでに波乱の予感…
こんな気分になるために、放課後の、学生にとっては貴重な時間を使ったなんてさ。
もういいや。帰ろう。
「アンちゃん!帰りにさ、クレープ食べて帰らない?最近、新しいお店ができたの」
「クレープ!?」
この世で一番私を幸せにしてくれるもの、それは……クレープ。
モチモチの生地にたっぷりクリーム。私をとりこにする、魅惑のスイーツ……
「行く行く‼今すぐ行く‼クレープ食べた~いっ‼‼」
「おこづかいもらったばかりだから、今日はおごってあげる!リンゴスペシャルデーだよ!」
「いいの!?リンゴ神っ‼」
さっきまでの気分なんてもうふっ飛んでいて、甘いものに目がない私の頭の中はクレープでいっぱいだった。
「どうしようかなぁ。1つはリンゴにおごってもらえるから、もう1つ買っちゃおうかな……チョコバナナは外せないよね……アイス系も捨てがたいけど……オリジナルとか限定とかあったら絶対そっち!」
私の大きな独り言を、リンゴは細めた目で見つめていた。
残された私たちは、ため息をついた。
「ごめんね、アンちゃん」
「なんでリンゴが……まさかっ!や、やめてよ、その未来予想図けして!」
「ごめんね、アンちゃん」
「リンゴっ‼やめてっ‼」
楽しみだったはずの明日が憂鬱になっていく。千夜先輩と真島くん……あ、斗真も来るんだ‼
すでに波乱の予感…
こんな気分になるために、放課後の、学生にとっては貴重な時間を使ったなんてさ。
もういいや。帰ろう。
「アンちゃん!帰りにさ、クレープ食べて帰らない?最近、新しいお店ができたの」
「クレープ!?」
この世で一番私を幸せにしてくれるもの、それは……クレープ。
モチモチの生地にたっぷりクリーム。私をとりこにする、魅惑のスイーツ……
「行く行く‼今すぐ行く‼クレープ食べた~いっ‼‼」
「おこづかいもらったばかりだから、今日はおごってあげる!リンゴスペシャルデーだよ!」
「いいの!?リンゴ神っ‼」
さっきまでの気分なんてもうふっ飛んでいて、甘いものに目がない私の頭の中はクレープでいっぱいだった。
「どうしようかなぁ。1つはリンゴにおごってもらえるから、もう1つ買っちゃおうかな……チョコバナナは外せないよね……アイス系も捨てがたいけど……オリジナルとか限定とかあったら絶対そっち!」
私の大きな独り言を、リンゴは細めた目で見つめていた。