お菓子な男の子
昨日の天気予報では、今日は晴れだった。降水確率は10%…まぁ雨は降らないだろうって誰もが思う。私だってそう思ってた。目が覚めるまでは。
「杏奈、ほんとに出かけるの?今日。どしゃ降りだけど」
「うぅ~…だって約束しちゃってるし」
「リンゴちゃんだっけ?」
「うん……その他もろもろも含め…」
お母さんが不思議そうな顔をしている。でも真島くんとか千夜先輩のことを話し始めたら長くなっちゃいそうだから、今はパス。
この雨はきっと、私の気持ちを表してる。大泣きだ。
プラネタリウム、すごく楽しみにしてたのに。リンゴが真島くんを誘わなければ……千夜先輩がリニューアル情報を知らなければ……斗真が嫉妬(?)しなければ……
そんなこと考えたって、今さらどうしようもないけど。
「ちょっと杏奈‼」
玄関から、新聞を取りにいったお母さんの声が響く。
大したことじゃなくても、いつも大げさなお母さん。今日のことで悩んでる私にとっては、少しイラッとする声だった。
「んもう!なに!?今準備ちゅ……」
「斗真くん、来てるけど」
「………はいっ!?」
大したことだった。
「杏奈、ほんとに出かけるの?今日。どしゃ降りだけど」
「うぅ~…だって約束しちゃってるし」
「リンゴちゃんだっけ?」
「うん……その他もろもろも含め…」
お母さんが不思議そうな顔をしている。でも真島くんとか千夜先輩のことを話し始めたら長くなっちゃいそうだから、今はパス。
この雨はきっと、私の気持ちを表してる。大泣きだ。
プラネタリウム、すごく楽しみにしてたのに。リンゴが真島くんを誘わなければ……千夜先輩がリニューアル情報を知らなければ……斗真が嫉妬(?)しなければ……
そんなこと考えたって、今さらどうしようもないけど。
「ちょっと杏奈‼」
玄関から、新聞を取りにいったお母さんの声が響く。
大したことじゃなくても、いつも大げさなお母さん。今日のことで悩んでる私にとっては、少しイラッとする声だった。
「んもう!なに!?今準備ちゅ……」
「斗真くん、来てるけど」
「………はいっ!?」
大したことだった。