お菓子な男の子
「へぇ、立派なもんだな」
「でも昔の面影残ってる!あの屋根とかは見覚えあるもん!なんか嬉しいなぁ!」
「杏奈、昔から来てるもんな」
「うん!ほんとに好きなんだ、ここ!」
最寄り駅から徒歩10分。プラネタリウム館「スペーシアム」。実際の建物を目の前にしたら、どんどんテンションが上がっていく。初めて流星群を見たときの興奮に似てる。新しいなかに懐かしさがあるプラネタリウム館が、すごく嬉しかった。
「でも珍しいな。プラネタリウム館がリニューアルって。人気なくなってってつぶれていくご時世だろ」
「斗真っ‼‼」
「な、なんだよ…」
それは違う。斗真は何も分かってない。分かってないのにプラネタリウムを見にきたなんてっ……
「プラネタリウムはねっ……」
「星の素晴らしさが分からないなら帰りなよ、コンペイくん?」
「お、お前っ……」
真後ろから、真島くんの声がした。振り向くと、顔がくっつきそうなほどの距離に彼がいた。
私と向かい合っていた斗真も、そして私も、こんな近くにくるまで真島くんに気づかなかったなんて……傘だってさしてるのに……
おそろしい子っ……‼‼
ん、まぁ……変なパロはいいや。
「真島くん!いつの間に?」
「今の間だよ?それよりも……」
イヤな空気……
「なんでいんの?」
「でも昔の面影残ってる!あの屋根とかは見覚えあるもん!なんか嬉しいなぁ!」
「杏奈、昔から来てるもんな」
「うん!ほんとに好きなんだ、ここ!」
最寄り駅から徒歩10分。プラネタリウム館「スペーシアム」。実際の建物を目の前にしたら、どんどんテンションが上がっていく。初めて流星群を見たときの興奮に似てる。新しいなかに懐かしさがあるプラネタリウム館が、すごく嬉しかった。
「でも珍しいな。プラネタリウム館がリニューアルって。人気なくなってってつぶれていくご時世だろ」
「斗真っ‼‼」
「な、なんだよ…」
それは違う。斗真は何も分かってない。分かってないのにプラネタリウムを見にきたなんてっ……
「プラネタリウムはねっ……」
「星の素晴らしさが分からないなら帰りなよ、コンペイくん?」
「お、お前っ……」
真後ろから、真島くんの声がした。振り向くと、顔がくっつきそうなほどの距離に彼がいた。
私と向かい合っていた斗真も、そして私も、こんな近くにくるまで真島くんに気づかなかったなんて……傘だってさしてるのに……
おそろしい子っ……‼‼
ん、まぁ……変なパロはいいや。
「真島くん!いつの間に?」
「今の間だよ?それよりも……」
イヤな空気……
「なんでいんの?」