お菓子な男の子
「アンちゃん先輩、そこじゃないって……あ、人数ですか?あと3人足りないんですけど、ほら、前にプラネタリウム館で会った人たちが集まればちょうど…」
「だから違うって‼日にちって言ってたでしょ!」
この2人には危機感がないのだろうか。
さっきまで一緒になってた私が言えないかもだけど…
「テストだよ、テスト‼中間考査‼今日範囲出たでしょ?明日から2週間のボランティアって、ちょうど勉強期間にかぶるじゃん‼テスト期間にも少しかかってるし……」
そうなのだ。もろかぶりだ。いくら中間考査とはいえ、土日まで勉強時間のほとんどがなくなるのは痛い。ましてリンゴは……花梨ちゃんは?
「帰国子女の私が頭悪いように見えます?」
「あ…いや……」
「そそそ、そうだよ!こ、この私があぁ頭悪いように見える!?」
「うん。十分見えるよ、リンゴ」
動揺しているリンゴに冷たい視線を送る。
毎年毎回テスト勉強を手伝っている私は、リンゴのマズさはよく分かる。
年に4回あるテストで、同じ教科内で3回以上赤点を取ると、進級できなくなる。
数学と化学が苦手なリンゴは、期末考査で頑張っても赤点を取る。
中間考査は頑張って赤点をギリギリ回避するレベルなのだ。
「ごめん、花梨ちゃん。ほんっとにやりたいんだけど、私たちは……」
「ボランティアの特典、気になりませんか?アンちゃん先輩?」
「特典……?」
「だから違うって‼日にちって言ってたでしょ!」
この2人には危機感がないのだろうか。
さっきまで一緒になってた私が言えないかもだけど…
「テストだよ、テスト‼中間考査‼今日範囲出たでしょ?明日から2週間のボランティアって、ちょうど勉強期間にかぶるじゃん‼テスト期間にも少しかかってるし……」
そうなのだ。もろかぶりだ。いくら中間考査とはいえ、土日まで勉強時間のほとんどがなくなるのは痛い。ましてリンゴは……花梨ちゃんは?
「帰国子女の私が頭悪いように見えます?」
「あ…いや……」
「そそそ、そうだよ!こ、この私があぁ頭悪いように見える!?」
「うん。十分見えるよ、リンゴ」
動揺しているリンゴに冷たい視線を送る。
毎年毎回テスト勉強を手伝っている私は、リンゴのマズさはよく分かる。
年に4回あるテストで、同じ教科内で3回以上赤点を取ると、進級できなくなる。
数学と化学が苦手なリンゴは、期末考査で頑張っても赤点を取る。
中間考査は頑張って赤点をギリギリ回避するレベルなのだ。
「ごめん、花梨ちゃん。ほんっとにやりたいんだけど、私たちは……」
「ボランティアの特典、気になりませんか?アンちゃん先輩?」
「特典……?」