お菓子な男の子
この人混みの中、よくここまで移動してこれたなぁ、千夜先輩。てか…
「よく私のこと見つけましたね」
「まぁね。杏奈ちゃんなら、どこにいても見つけられるよ」
「そうですか…」
千夜先輩はすごく背が高い。180は軽く越えてるかも。話してると首が痛くなる。
真島くんは私よりちょっと高いくらいだから、話はしやすいかな。
「杏奈ちゃん、こんなおじさんくさい車両やめて、隣いこう。さっきまでいたんだけど、女性が多いから安心だよ」
「じゃあ僕も行く」
「マシマリョくんはダメ。女性専用車両だから」
「それ、千夜先輩もダメじゃないですかっ‼」
さっきまでいたって…確かにルックスはいいけど、許しちゃダメでしょ、女性陣‼
「何やってるんだ、チヨ。勝手にいなくなるな。さすがに一人は気まずいだろ」
「あ、ごめんね!クッキー!」
「誰がクッキーだ」
「あ、久喜会長!」
千夜先輩の歯止め役が来てくれた。久喜一臣(くきかずおみ)先輩。
生徒会長で真面目な人。千夜先輩の幼なじみ…だったはず。
「行くぞ。悪かったな、諸星」
「い、いいえ…」
「また部活でね!杏奈ちゃん!」
「あんまり関わっちゃダメだよ?杏奈ちゃん」
千夜先輩は久喜会長に引きずられていった。女性専用車両に。久喜……会長?
「よく私のこと見つけましたね」
「まぁね。杏奈ちゃんなら、どこにいても見つけられるよ」
「そうですか…」
千夜先輩はすごく背が高い。180は軽く越えてるかも。話してると首が痛くなる。
真島くんは私よりちょっと高いくらいだから、話はしやすいかな。
「杏奈ちゃん、こんなおじさんくさい車両やめて、隣いこう。さっきまでいたんだけど、女性が多いから安心だよ」
「じゃあ僕も行く」
「マシマリョくんはダメ。女性専用車両だから」
「それ、千夜先輩もダメじゃないですかっ‼」
さっきまでいたって…確かにルックスはいいけど、許しちゃダメでしょ、女性陣‼
「何やってるんだ、チヨ。勝手にいなくなるな。さすがに一人は気まずいだろ」
「あ、ごめんね!クッキー!」
「誰がクッキーだ」
「あ、久喜会長!」
千夜先輩の歯止め役が来てくれた。久喜一臣(くきかずおみ)先輩。
生徒会長で真面目な人。千夜先輩の幼なじみ…だったはず。
「行くぞ。悪かったな、諸星」
「い、いいえ…」
「また部活でね!杏奈ちゃん!」
「あんまり関わっちゃダメだよ?杏奈ちゃん」
千夜先輩は久喜会長に引きずられていった。女性専用車両に。久喜……会長?