お菓子な男の子
「あぁ、いきなりごめんね」
女の人に続いて、やわらかい男の人の声が聞こえた。私たちが驚いたのが伝わってたみたい。
「羊子ちゃん、もっと優しくね?ほら、急ににぎやかになったからどうしたのかなって。なんかあった?」
にこにこしながら近づいてくる男の職員さんの名札には呉文哉(くれふみや)と書かれている。
呉さんはいかにもフレンドリーって感じの人で、すごく若く見える。私たちと同じ高校生っていってもわからないくらい。
「ポスターが完成したのですが、どうでしょうか」
「お、見して?」
私が差し出した1枚を受け取った呉さんの眉間にしわがよる。
え……だめだった?
「あの…だめなら書き直し……」
「すごいね!」
「え?」
さっきまでの表情と逆の答えに驚いた。
「星に詳しいんだね!星座の位置関係とかバッチリ!」
「あっ、ありがとうございます」
星のことをほめられると嬉しい。この調子でどんどん書けそう。
「じゃあこれが原案ってことで、完成品はパソコンでよろしく」
「「「え?」」」
「あれ?説明したよね、羊子ちゃん」
呉さんは席に座ったままの女の職員さんに顔を向けた。名札には狭間羊子(はざまようこ)とある。
キリッとした顔のきれいな人……
「説明?しなくてもわかるでしょ?ポスターはパソコンで作るってことくらい」
「いやぁ、わかんないと思うなぁ」
「パソコンか……パソコンは使い方がわからん。諸星、真島、あとは頼んだ」
「「え?」」
話だけがトントン進んでいって、私たちの頭は追いつけなかった。
女の人に続いて、やわらかい男の人の声が聞こえた。私たちが驚いたのが伝わってたみたい。
「羊子ちゃん、もっと優しくね?ほら、急ににぎやかになったからどうしたのかなって。なんかあった?」
にこにこしながら近づいてくる男の職員さんの名札には呉文哉(くれふみや)と書かれている。
呉さんはいかにもフレンドリーって感じの人で、すごく若く見える。私たちと同じ高校生っていってもわからないくらい。
「ポスターが完成したのですが、どうでしょうか」
「お、見して?」
私が差し出した1枚を受け取った呉さんの眉間にしわがよる。
え……だめだった?
「あの…だめなら書き直し……」
「すごいね!」
「え?」
さっきまでの表情と逆の答えに驚いた。
「星に詳しいんだね!星座の位置関係とかバッチリ!」
「あっ、ありがとうございます」
星のことをほめられると嬉しい。この調子でどんどん書けそう。
「じゃあこれが原案ってことで、完成品はパソコンでよろしく」
「「「え?」」」
「あれ?説明したよね、羊子ちゃん」
呉さんは席に座ったままの女の職員さんに顔を向けた。名札には狭間羊子(はざまようこ)とある。
キリッとした顔のきれいな人……
「説明?しなくてもわかるでしょ?ポスターはパソコンで作るってことくらい」
「いやぁ、わかんないと思うなぁ」
「パソコンか……パソコンは使い方がわからん。諸星、真島、あとは頼んだ」
「「え?」」
話だけがトントン進んでいって、私たちの頭は追いつけなかった。