お菓子な男の子
ボランティア2日目……


「お疲れさまでした!気をつけて帰ってね!明日はもっと忙しくなると思うけど、大丈夫?無理してない?もしも何か……」
「バイバイ、シュウちゃん‼」


無事に終わった。実際、ポスターは1枚しかできてないから、無事じゃないんだけどね……。


「なんかつまんないなぁ。コウちゃんと全然一緒にいれない」
「花梨、もっと離れて歩いて」
「だって今しかこうしていられないもん!それに夜は危険だし、コウちゃんに守ってもらわなきゃ」
「助けてくれ、一臣ぃ」


昨日、生徒会をサボったことで副会長にひどく怒られた久喜会長は、今日はいない。邪魔する人がいない花梨ちゃんは、いつも以上に千夜先輩にベタベタしている。


「あはは。チヨ先輩いい気味だね」
「千夜先輩も花梨ちゃんには負け負けだね」
「私たちもさ、花梨ちゃん来てから煌先輩に絡まれることなくなったよね。アンちゃん」
「あー、確かに」
「いいことだ。遠山には感謝だな」


真島くん、私、リンゴ、斗真の残り4人は、微笑ましくその光景を見ていた。はずなんだけど……
< 64 / 181 >

この作品をシェア

pagetop