お菓子な男の子
「え?なに真島くん!」
「今から僕んちに来て。もちろん夕飯はおごるし。あ、両親とも家にいないから遠慮しないで」
「どういうこと!?なんの話してこうなったの!?」
「おい真島‼杏奈から手ぇ離せ‼」
な、なに!?斗真と真島くんの間になっちゃって、私どうすればいいの!?
今から真島くんちにって……両親もいないって2人きり?え……えぇ?
「あの……えと……」
「アンちゃんずるぅ~い‼私も亮輔くんに肩抱かれた~い‼」
「ちょっと…リンゴ入るとややこしく……ってバランスが……」
「コンペイくん、引っ張らないでって…うわっ!」
「うおっ……」「きゃっ……」
リンゴが抱きついてきたことで、ギリギリ保たれてたバランスは崩れ、私たち4人は盛大に転んだ。
「痛ってぇ……」
「コンペイくん……手が君の下敷きになってるんだけど…」
「斗真!早く起き上がってよ!」
「なんで俺ばっかりに文句言うんだよ!悪いのは真島と雨宮……」
「何やってるんですか、先輩たち」
突然参加してきた声に、私たちは静かになった。
転んだまま言い合いをしていた私たちを、見下すような目で見ていたのは花梨ちゃん。
「杏奈ちゃん、立てる?」
「あ、大丈夫です……」
すかさず差しのべられた千夜先輩の手はつかまずに、私は立ち上がった。まわりの視線がなんとなく痛い……。
「それで?どうして転んでたんですか?」
「だから真島と雨宮が悪ぃ」
「悪いのは亮輔くんと斗真くんだよ!アンちゃんを取り合うなんて……アンちゃんも悪い‼」
「取り合いなんてしてねぇよ!」
「アンちゃん先輩の取り合いですか……興味ないです。行こっ、コウちゃん!」
自分から聞いてきたくせに、興味をなくしてさっさと立ち去ろうとする花梨ちゃん。
……と、その場を動かない千夜先輩。
「その話、詳しく聞きたいなぁ……コンペイくん、マシマリョくん」
千夜先輩はニコニコしてた。
「今から僕んちに来て。もちろん夕飯はおごるし。あ、両親とも家にいないから遠慮しないで」
「どういうこと!?なんの話してこうなったの!?」
「おい真島‼杏奈から手ぇ離せ‼」
な、なに!?斗真と真島くんの間になっちゃって、私どうすればいいの!?
今から真島くんちにって……両親もいないって2人きり?え……えぇ?
「あの……えと……」
「アンちゃんずるぅ~い‼私も亮輔くんに肩抱かれた~い‼」
「ちょっと…リンゴ入るとややこしく……ってバランスが……」
「コンペイくん、引っ張らないでって…うわっ!」
「うおっ……」「きゃっ……」
リンゴが抱きついてきたことで、ギリギリ保たれてたバランスは崩れ、私たち4人は盛大に転んだ。
「痛ってぇ……」
「コンペイくん……手が君の下敷きになってるんだけど…」
「斗真!早く起き上がってよ!」
「なんで俺ばっかりに文句言うんだよ!悪いのは真島と雨宮……」
「何やってるんですか、先輩たち」
突然参加してきた声に、私たちは静かになった。
転んだまま言い合いをしていた私たちを、見下すような目で見ていたのは花梨ちゃん。
「杏奈ちゃん、立てる?」
「あ、大丈夫です……」
すかさず差しのべられた千夜先輩の手はつかまずに、私は立ち上がった。まわりの視線がなんとなく痛い……。
「それで?どうして転んでたんですか?」
「だから真島と雨宮が悪ぃ」
「悪いのは亮輔くんと斗真くんだよ!アンちゃんを取り合うなんて……アンちゃんも悪い‼」
「取り合いなんてしてねぇよ!」
「アンちゃん先輩の取り合いですか……興味ないです。行こっ、コウちゃん!」
自分から聞いてきたくせに、興味をなくしてさっさと立ち去ろうとする花梨ちゃん。
……と、その場を動かない千夜先輩。
「その話、詳しく聞きたいなぁ……コンペイくん、マシマリョくん」
千夜先輩はニコニコしてた。