お菓子な男の子
不毛な争いに終止符を打ったのは真島亮輔だった。
「あのさぁ!」
「「なんだよ‼」」
「そんなことしてる間に会長さん、寝ちゃったんだけど」
「「え?」」
ベッドのど真ん中で大の字になったまま、久喜一臣は寝息をたてていた。
ときどきフフフと不気味に笑っている。いい夢でもみてるのだろうか。
「寝るまで早すぎだろ」
「もう寝れるとこは……」
「一臣の両隣しかないね」
「会長の位置ずらして一番奥にすりゃ、会長を気にせずひとりはベッドに寝れんじゃねぇ?」
金平斗真はベッドに近づく。
「だめだ!それ以上近づいたら……」
「は?……うぐっ‼」
金平斗真の腹に一発、久喜一臣の強烈な足技が入った。金平斗真はその場にうずくまった。
「いってぇ……寝てんじゃねぇのかよ、会長‼」
「寝てるよ。ただ一臣にはセンサー的なものがあって、無防備状態のときに近づくと反応して蹴り入れてくるんだ。足長いのも困りもんだよね」
「早く言えよ‼」
笑顔で首を横にふる千夜煌をにらみながら、金平斗真はうずくまったまま叫んだ。
「あ、ほら。さっきの蹴りの反動で、会長さんちょっと奥にずれた。これを繰り返せば目的達成するんじゃない?ね、コンペイくん」
「誰がやるかっ‼‼」
「仕方ないな……」
千夜煌は部屋を出ていった。
数分後、布団の山をかかえて戻ってきた。
「床に敷いて寝よう」
それぞれ無言で布団を取り、バラバラな場所に敷いた。
「あのさぁ!」
「「なんだよ‼」」
「そんなことしてる間に会長さん、寝ちゃったんだけど」
「「え?」」
ベッドのど真ん中で大の字になったまま、久喜一臣は寝息をたてていた。
ときどきフフフと不気味に笑っている。いい夢でもみてるのだろうか。
「寝るまで早すぎだろ」
「もう寝れるとこは……」
「一臣の両隣しかないね」
「会長の位置ずらして一番奥にすりゃ、会長を気にせずひとりはベッドに寝れんじゃねぇ?」
金平斗真はベッドに近づく。
「だめだ!それ以上近づいたら……」
「は?……うぐっ‼」
金平斗真の腹に一発、久喜一臣の強烈な足技が入った。金平斗真はその場にうずくまった。
「いってぇ……寝てんじゃねぇのかよ、会長‼」
「寝てるよ。ただ一臣にはセンサー的なものがあって、無防備状態のときに近づくと反応して蹴り入れてくるんだ。足長いのも困りもんだよね」
「早く言えよ‼」
笑顔で首を横にふる千夜煌をにらみながら、金平斗真はうずくまったまま叫んだ。
「あ、ほら。さっきの蹴りの反動で、会長さんちょっと奥にずれた。これを繰り返せば目的達成するんじゃない?ね、コンペイくん」
「誰がやるかっ‼‼」
「仕方ないな……」
千夜煌は部屋を出ていった。
数分後、布団の山をかかえて戻ってきた。
「床に敷いて寝よう」
それぞれ無言で布団を取り、バラバラな場所に敷いた。