メガネ殿とお嫁さま
「布は何故必要なのですか?
私は決して理太さまの場所を
穢しません。」
ぐ。
なんで、
こんなに天然なんだ。
「君のために必要なんだ。」
僕がそう言うと、
彼女は、慌てて頭を下げた。
「すみません、
おこがましいことを。」
今朝のことを忘れたのか。
君のことが嫌いな訳じゃない。
のが問題なんだ。
僕みたいなヘタレだって、
性欲に駆られたら、
何しでかすか、
分かったものじゃない。
僕は、猫背に戻って、
頭を掻いた。