メガネ殿とお嫁さま
先生?
僕は、先生の背中を見た。
遥先生と合流し、
建物内に入っていく。
疲れたのかな。
僕は、庭園に目を戻した。
「あー、
有名な話じゃん、そんなの。」
知らないカップルたちが
何かを話していた。
それをうちの女の子3人と岩ちゃんが、
がん聞きしている。
「ハートストーンの話じゃない?」
シュウくんと要くんがいつの間にか
隣に立っていた。
「あのふたつ見つけたら、
恋が叶うとか…有名なやつ。」
僕は、答えた。
「だけど、世間知らずの
お嬢様たちは、
教科書に乗ってない
それを知らない。
…てことか。」
要くんが少し笑った。
「ねぇ、なんか、あれってさ…」
僕は、思ったことを
口に出した。