メガネ殿とお嫁さま


夕食は、
近場の漁師さんが持ってきてくれた
魚を捌いて、
民宿の方や漁師さん
みんなで大宴会だった。

漁師さんの中には、
ご先祖さまが、
隠れキリシタンだった方がいて、
色んな話を教えてくれた。


昔から受け継がれている
歌を歌ってくれたのだが、
とても切ない歌だった。

まるで、
好きなのに好きだと言えないような。

僕は、
自分に重ねてしまったのだ。

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