メガネ殿とお嫁さま
輿入れって何?
かつて、明治の頃
日本を撮影しに訪れた
英国人写真家
ポンティングはこう記した。
「日本の家へ一歩踏み入れれば、
そこに婦人たちの優雅な支配力が
感じられる。」
(『英国人写真家の見た明治日本』
講談社学術文庫より抜粋)
男たちは、
自らが操られていることにも
気づかずに、
優雅に美しく支配されていたのだ。
才を表に出さずして、
巧妙で聡明に生き、
夫のパートナー、
いや、もしくは、影の支配者として
その腕を存分に発揮したのだ。
人はそれを
内助の功と呼んだのかもしれない。