メガネ殿とお嫁さま


僕は、何だか
眠れなくなって、
海を見に外に出た。

夜の海が
月明かりに照らされて、
波が光る。

押しては引き返す
波の音が心地よく。

潮の香りは、
海外のものと違っていた。

懐かしいと思うのは、
やっぱり僕が、
日本人だからだ。


僕は眼鏡を外して、
ポケットに入れた。






「理太さ…ま?」




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