メガネ殿とお嫁さま


僕と桜子さんも
気まずい空気が流れたまま
日にちは過ぎていった。

気付けば、この結婚ごっこも
もう半分まで来ている。

僕も何も言わないし、
彼女も言及しなかった。


ただ、
あの時、湧き上がった唇の熱が、
時々、僕を苦しめた。






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