メガネ殿とお嫁さま

シュウくんが、
旅行に行っている間、
好きに使っていいと鍵を渡されていた。

僕は、旅行から帰って来て以来、
寝泊まりはここでしている。

桜子さんと同じ部屋なんかに
絶対いられないからだ。

もう、あの白い布は、
何の役にも立たない。

気を許してなくても
シラフでも、
もう僕は自分を信用しない。

あんっなに覚悟してたのに、
いとも簡単に
キスなんてしまったのだがら。

だから、
翠さんには悪いけど、
シュウくんには感謝してる。

ただ、
ひどいのは、ここからだ。

「あー!りっくん、おかえりぃ!」

露出度高めのギャルが、
部屋の扉を開けるなり、
飛びついてきた。


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