メガネ殿とお嫁さま
僕は、
メガネを外して、
笑いすぎて出た涙を拭った。
「…っはは。
好きだよ。そんな君が。
めちゃくちゃ好きだ。」
僕は、笑ながら言った。
「はい。」
彼女も笑った。
「だから、
もうここまでにしよう。」
僕は彼女が愛しい。
大事で仕方が無い。
君には、君の人生を生きて欲しいんだ。
ごめんね。
思い出を残す僕を許してくれ。
彼女は、
泣きながら笑って頷いた。
僕らは、
最後のキスをした。