メガネ殿とお嫁さま
「見合いの日取りが決まった。」
あ、昨日のカヨさんのは、
これのことか。
僕は、お祖父様の言葉に頷いた。
「仲人はわしがやる。
本来、身内すぎるのじゃが、
今回はよいとする。
お前の父と母も参席する。
今週の日曜日じゃ。」
「承知いたしました。
謹んでお受けいたします。」
僕は頭を下げた。
「本当にいいんじゃな。」
お祖父様は言った。
「もちろんです。
楽しみにしています。」
僕はそう答えた。