メガネ殿とお嫁さま


「桜子さん?」



僕の家族の前には、
綾小路家のお父様お母様、
そして、当の桜子さんがいたのだ。

ここは、見合い会場のはず。




「綾小路 桜子です。
幾久しゅうお願い申し上げます。」

と頭を下げたのだ。


僕は、へなへなと
その場に座り込んだ。


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