メガネ殿とお嫁さま
ぶつぶつ言うものの、
とりあえずは、部屋から
追い出した。
僕は走って、
バスルームの前に立ち、
ノックをした。
「…桜子さん?
驚かせてすみません。
服大丈夫?」
僕は、声をかけた。
「こっ…こちらこそ
すみません!
私さえいなければ、
昨晩は彼女とお過ごしになられたのでしょう?」
彼女は、ドアを開けずに言った。
「ご、誤解です!
あれは彼女の悪ふざけというか、
からかわれたというか…
全然そういうのと違います!」
僕は、扉の前から、
大声で言った。