不順な恋の始め方
永遠の誓い方
* * *
──────あれから数日。
私と譲は今までどおり…いや、今までよりもずっと仲良く過ごしていた。
私と譲が付き合っているという噂も既に社内中に流れてしまっていることから、私達は社内でもいつもと同じように接することができるようになった。
噂も流れ出した当初こそ騒がれたけれど、今となっては大分おさまってきて。
私達が一緒に居たって、一緒に通勤したって、然程騒がれやしない。
けれど
「森下さん、どういうつもりですか。あれだけ言っても分からないんですか?」
中塚さんは、そんな私達に納得がいかなかったようで。私はまた呼び出されてしまった。
退勤時刻を過ぎ、帰り支度を整えた私がオフィスを出ると、そこにいた中塚さん。
『着いてきてください』と言った中塚さんに言われるがまま着いてきた私がいるのは会社の裏口。