不順な恋の始め方




一度は、踏み外してしまった道。


それでも私達は、正しい道を目指した。



先なんて見えないのに


少しずつ、だけど、着実に歩いた。



探して、間違えて、見つけて、見失って。



どうしたら、正解だったのか


どうすることが、正しかったのか


それは、今も分からない。




だけど私は



愛されすぎているくらい、愛されて。


大切にされすぎているくらい、大切にされて。


幸せすぎるくらい、幸せで。



私には勿体無いくらいの幸せと大切な人を手に入れた。





恋は、理屈じゃない。


強いて言うなら、恋愛には時間なんて関係なくて。結局は、直感なんだと。





私にも、分かる。



キッカケは〝不純〟でも、何もかもが〝不順〟でも、結局私は遅かれ早かれ貴方に恋をしていたと思う。




どんなキッカケであっても、私はこの人と恋をして、愛し合う。


それは、きっと、何かの決まりごとで。


もし

本当に〝運命〟というものがあるのだとしたら、きっと、これが〝運命〟なのだと。



私は、そう思うの─────










* おわり *





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