no life no color



「リキが言ったようにここを知られては困るんだよ。君のこと疑ってはないんだけどね?
もし敵チームに知られたら襲撃される可能性があるんだ」

「はい」

「だからね言ってる意味わかるよね?」





何に恐れを抱いてるのか、私は不良集団とかかわっているはずがないのに



「わかってないみたいだね。ココのこと」

「他の不良集団に友人は居ませんしここのことを言いません」

「あはは!不良集団って、そっか君みたいな子には不良かもね、黒龍はねこの町で一番でかいんだよ、規模がね」

「そんな黒龍がなんで他のチームに恐れるんです?」

「規模がでかいからって毎日人がここにいるわけじゃない。俺が一人のときもある」

「このことは言いません」

「約束できる?」

「はい」

「女の言葉は吐息のように消えるからね、約束なんか」





シロさんの本音がチラリ見えた気がする。


要するに初対面の私は信頼を置けないということらしい





そりゃそうだ尾行してきた女なんか信用できるはずがない







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