no life no color
カレとの再会
重大な問題に気付いた。
ホテルに着いて誰に渡すか聞くのを忘れていた。
でもホテルに届ければいいと言っていたので、フロントの人に聞けばいいんだろう。
「誰に渡された?」
フロントに向かおうとしたら聞いたことある声、セットされた黒髪、この前は気づくことができなかったけど左耳にはピアス。
それもアクセサリーショップで手軽に買えない非売品なのだろう。
特注品に見える。
「あの、こんばんは」
「誰に渡された?」
「それは...」
「シロだな?」
なんで知っているのだろう、はたまたどうしてこの人がこのホテルに居るのだろう。
「はい、その人から受け取りました」
「黒龍にかかわっているのか?」
「いえ、これ限りだと思います。」
「このお金は貸したお金だ」
「そうなんですか」