ジキルとハイドな彼
ようやく開放され警察署の建物を出た頃には日が登っていた。
時計を見ると7:15。長い一日だった。
一晩で10は歳をとった気がする。
朝日が顔に当たると、くらりと目眩がした。
駅まで背中を丸めて歩く。
ダストボックスの一件でコートを途中で捨ててしまったため、グレーの簡素な服を隠すかのように借り物の薄っぺらい紺色のウィンドブレーカーを羽織る。
冷たい風が吹き付ける度に私はガタガタ震える。
緑ヶ丘警察署は国道から一本入った場所に建っているおり、最寄り駅までは2kmほど距離がある。
徒歩2、30分と言った所だろうか。
辺りは目立った建物もなく、吹きっさらしの状態だ。
バスも大通りまで出ないと乗ることが出来ない上に1時間に3本しか走っていないめ、通りまで出る時間とバスを待つ時間を考慮すれば歩いた方が早い。
それにしても寒い、尋常じゃない寒さだわ。
歯の根が噛み合わないほど震えている。そのうち目眩までしてきた。
早く帰りたいと急ぐあまり、足がもつれる。
あ…らら…。
足を踏み出そうとすると、羽毛布団の上に足をついたように、地面がぐんにゃり柔らかくなる。
私はそのまま膝から崩れおちるように倒れた。
立ち上がろうとするが、全身力が入らない。
寒さのあまり意識が遠のいていく。
ああ、私ここで死ぬのね。
『世田谷で若い女性が凍死?!』そんな新聞の見出しが脳裏に浮かぶ。
いや…『若い』はもうつかないわね。
そんなどーでもいい事を考えているうちに目の前が暗くなっていく。
時計を見ると7:15。長い一日だった。
一晩で10は歳をとった気がする。
朝日が顔に当たると、くらりと目眩がした。
駅まで背中を丸めて歩く。
ダストボックスの一件でコートを途中で捨ててしまったため、グレーの簡素な服を隠すかのように借り物の薄っぺらい紺色のウィンドブレーカーを羽織る。
冷たい風が吹き付ける度に私はガタガタ震える。
緑ヶ丘警察署は国道から一本入った場所に建っているおり、最寄り駅までは2kmほど距離がある。
徒歩2、30分と言った所だろうか。
辺りは目立った建物もなく、吹きっさらしの状態だ。
バスも大通りまで出ないと乗ることが出来ない上に1時間に3本しか走っていないめ、通りまで出る時間とバスを待つ時間を考慮すれば歩いた方が早い。
それにしても寒い、尋常じゃない寒さだわ。
歯の根が噛み合わないほど震えている。そのうち目眩までしてきた。
早く帰りたいと急ぐあまり、足がもつれる。
あ…らら…。
足を踏み出そうとすると、羽毛布団の上に足をついたように、地面がぐんにゃり柔らかくなる。
私はそのまま膝から崩れおちるように倒れた。
立ち上がろうとするが、全身力が入らない。
寒さのあまり意識が遠のいていく。
ああ、私ここで死ぬのね。
『世田谷で若い女性が凍死?!』そんな新聞の見出しが脳裏に浮かぶ。
いや…『若い』はもうつかないわね。
そんなどーでもいい事を考えているうちに目の前が暗くなっていく。