さよならだね。




うなだれたような格好で、いつまでも黙り込む愁くん。



「、、愁くん?」


あたしが声をかけると、愁くんはそのままの状態で話す。



「ゆら、ごめん。もう帰るわ。降りて?」


「えっ?あ、うん。わかった。気をつけて帰ってね?じゃあ、また明日。」


「ん。」



どうしたの?とも、もう帰っちゃうの?とも、あたしは何も聞けずに車を降りると、愁くんはあたしの方を一度も見ずに帰って行った。





あたしは部屋に戻り、ベットにダイブする。



さっ、さっきのって、、

その、、

そういう雰囲気だったってことだよね?


でも、愁くん急に態度がおかしくなっちゃったし、、


、、あたしがなんかしちゃったのかな?



考えても考えてもわからない。


あたしは知らないうちに、そのまま眠りに吸い込まれていった。




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