さよならだね。




「お米もないって、愁くんはいつも何食べてるの?」


「コンビニとか、インスタントとか。たまに外食とか?」


「ええ〜!毎日そんなんじゃ体に悪いよ!」



男の人らしいっちゃらしいけど、さすがに毎日それじゃあ栄養が摂れない。




「じゃあ、今度からあたしがいるときは外食なしね!あたしがご飯作るから!」


「ははっ。ゆら、お母さんみたい。」


「も〜、心配してるの!」



あたしがふくれっ面になると、


「ごめんごめん、冗談。ありがと。」


愁くんがあたしの頭をなでる。





それからあたしたちは、おかずの材料プラスお米を買って、愁くんのマンションに向かう。




「ん。入って。」


「おっ、、おじゃましま〜す。」



愁くんがドアを開けてくれて、あたしは期待半分、緊張半分で愁くんの部屋に入った。




「わっ!広っ!」



そこは一人暮らしには十分すぎるくらいの広さだった。




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