さよならだね。

繋がる心





「ごちそうさま。」


「どういたしまして〜。」


愁くんは全部残さず食べてくれて、あたしがお腹いっぱいになって食べきれなかったハンバーグの残りまでペロリと食べてくれた。



空っぽになった食器を、一緒にシンクまで持って行く。




「後はあたしが片付けるから、愁くんはゆっくりしてて?」


あたしがそう言うと、


「いや、一緒にやる。」


愁くんはそう言ってスポンジを手に、食器を洗い始めた。



「じゃあ、あたしが拭くね。」


あたしは横に立ち、愁くんが洗った食器を拭く。




先に全部洗い終わった愁くんが、まだ拭いているあたしを後ろから抱きしめる。


今日の愁くんはくっつき虫だ。




「ゆら。」


「ん?なに?」


「今日泊まってく?」


「えっ、、?」



突然の愁くんの言葉に、あたしはびっくりしてしまう。




と、泊まってくってことは、、


その、、

やっぱり、、

だって、、


、、そういうことですよね?



あたしはすぐには答えられない。




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