さよならだね。




でも、そう考えると、、

なんか、、

モヤモヤしちゃう。



くだらないことだとはわかっていても、やっぱりどうしても過去に嫉妬しちゃう。

でも、こんなこと考えてるのも、きっとあたしだけなんだろうなって思ったら、なんだか自分ばっかり好きみたいで、、


こんな話、周りの友達からよく聞いてたな〜。


なにそれノロケじゃん!って笑ってたけど、まさかこんな風にあたしもこの気持ちを味わうことになるなんて、、





「くくくっ、、」


「へっ?愁くん?」


急に隣から笑い声が聞こえてハッとすると、愁くんが声を押し殺して笑っていた。



「えっ?なに?どうかした?」


愁くんはもう少し笑ってから、あたしの顔を見て答える。



「いきなり黙り込んだかと思ったら、一人ですげーコロコロ顔変えてるから、ゆらはほんと百面相だなって思って。面白かった。」


「えっ、そんなに顔おかしかった?」


「うん。」



あたしは恥ずかしくなって、両手で自分のほっぺたをはさむ。




すると、いきなり愁くんがまた短いキスを落とす。


完全に油断してたあたしは、顔が熱くなるのがわかった。




「ちょっ!愁くん!」


「ん?なに?」


やっぱり愁くんは冷静で、しれっとした顔をしてる。




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