さよならだね。




あたしは触れるだけのキスをして、すぐに離れようとしたんだけど、、

愁くんがあたしの頭をおさえて、離れさせてくれなかった。




「んっ、、あっ、、」



なにこれ。こんな愁くん知らない。

これが本当の愁くんなの?


いままでとは比べものにならないほど、深く激しくなるキスに、あたしは頭がクラクラする。




ふわっ、、


、、へっ?




ぎゅっと目を閉じてキスをしていたら、急に体がふわっと宙に浮いた気がした。


その途端に唇が離れ、あたしはあわてて目を開ける。





「軽っ。ゆら、ちっちゃすぎ。」


「わあっ!愁くん下ろして!」


あたしは愁くんにお姫様抱っこをされていた。



「だめ。ゆらが悪い。」


「そ、そんな〜。」



愁くんはあたしをお姫様抱っこしたまま、隣の寝室に行き、あたしをそっとベットに寝かせる。



あたしの上にまたがり、あたしを見下ろしている愁くんが、なんだかすごく色っぽくてかっこいいと思ってしまう。



ああ、あたし本当に重症かも、、。


いつの間にか、こんなに愁くんのこと好きになってたなんて。




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