さよならだね。




愁くんはそっとあたしにキスをする。



おでこに、まぶたに、頬に、唇に、、



そして、そのキスがどんどん下におりていく。





あたしは、全てを愁くんにゆだねた。


愁くんに触れられると、幸せな気持ちになった。


愁くんが優しく触れるたびに、愛されてると感じることができた。


いつの間にか自然と、怖いって思ってた気持ちはなくなっていた。





愁くんとひとつになるとき、


ベットの横の窓の、少し空いたカーテンの隙間から月が見えた。

きれいな星たちも輝いていた。


まるで今日見てきたプラネタリウムのように。





「、、ゆら、こっち見て。」


愁くんの声がして、愁くんの顔を見つめる。



「ちゃんと、俺だけ見てて、、。」


愁くんはそう言ってキスを落とし、あたしをぎゅっと抱きしめる。




大好きな星空に見守られながら、、


大好きな愁くんと、ひとつになった、、。




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