さよならだね。
口を開けて待ってる愁くんに、ふーふーしてからたこ焼きを差し出す。
「ん、うまい。」
そう言って、愁くんは嬉しそうに笑ってあたしの頭をなでる。
「も〜、恥ずかしいよ〜、、」
「なんで?」
「だって、周りに人がいっぱいいるんだもん。」
あたしがそう言うと、
「ははっ。また赤くなってる。」
そんなあたしを見て、愁くんは楽しそうに笑う。
歩き出す愁くんについていく。
、、ん?
あれ?愁くんがいない?
気づくと、隣にいるはずの愁くんがいなかった。
えっ、、うそ、、
もしかしてはぐれちゃった?
あたしは慌てて周りを見渡すけど、結構有名な夏祭りともあって、すごい人の数で、その中から愁くんらしき姿を見つけることができなかった。