さよならだね。



ここで立ち止まってても、通る人の邪魔になっちゃうし、、

ヘタに動くのもまずいよね、、


あたしは人混みを抜け出し、路肩に立って、愁くんのことを探した。




そのとき、ふと着信の音がした。


あっ!愁くんからだ!

あたしは急いで電話に出る。




「もしもし!愁くん?」


「ゆら!どこにいる?」


電話から聞こえる愁くんの声は、すごく焦ってる感じで、必死に探してくれてるんだと思い、申し訳ない気持ちになる。


あたしはいまいるところの周りにある、屋台や建物などを伝えていた、、

そのとき、、





「やっほー!君1人なの〜?」

「誰かとはぐれちゃったの〜?」


見るからにチャラチャラした2人組の男の人達に声をかけられた。



「えっ、、いや、あの、、」


あたしは怖くてうまく話せない。

すると、1人の男の人の方が、あたしの肩に腕をまわし、あたしを引きよせる。



「1人じゃつまんないでしょ〜?俺らと一緒にまわっちゃおうよ!」


「や、やめてください!離してください!」


「そんな怖がんないでよ〜。ちょっと遊ぶだけじゃ〜ん!ね?」



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