さよならだね。



ああ〜もうどうしよう、、


怖いし気持ち悪いし、、


愁くんどこにいるの?

早く、、早く助けて、、!




そう思ってぎゅっと目を閉じたとき、肩に回された手が、ふと離れた気がした。


目を開けて男の人を見ると、後ろを向いて、

「誰だよ、てめえ。」

って言っていて、あたしはその目線を追うように振り向く。




するとそこには、すごい怒った顔をした愁くんが立っていて、男の人の腕を掴んでいた。



「てめえこそ誰だよ。」


聞いたこともないような低い声で、愁くんは話す。


「こいつ俺のなんだけど。」


すると、男の人は愁くんに掴まれた腕を振り払って、

「ちぇっ、なんだよ。つまんねーの。」


そう言って、もう1人の男の人と一緒にどこかに消えていった。





はあ、、怖かった、、。

あたしは安心してため息を吐いた。


すると、愁くんがあたしの手首を掴んで、何も話さずに歩き出した。



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