さよならだね。
なんと!
優華と原口さんが付き合うことになったらしい!
「別に、大したことはないよ?ただ、告白されて、あたしも好きになっちゃってたみたいで、付き合うことになったの。」
「も〜!だめだめ!ちゃんと話して!」
「ちゃんとって、、だから、、」
優華はすこし恥ずかしそうに話した。
原口さんは、あの去年の合コンのときから、優華のことがずっと気になってたらしい。
でも、実は優華には、あの合コンの次の日から彼氏がいた。
それはあたしも知ってた。
高校のときに1年くらい付き合ってた元カレとヨリを戻したって聞いてたから。
だから、言えば原口さんの片思い状態だったんだって。
原口さんから連絡が来たり、誘われたりしてたから、優華ははっきり彼氏がいると伝えた。
でも、原口さんはあきらめなかった。
いまは友達でいいから、って優華に言ってくれて、それからは先輩のようなお兄ちゃんのような、そんな存在になっていた。
いつの間にか、悩みがあったりすると、自然といつも原口さんに相談するようになっていたらしい。
全部初めて聞く話で、あたしはあいづちをうちながら、優華の話に聞き入っていた。