さよならだね。



そんな関係が、1年近くずっと続いていた。


そして春休みになって、優華の彼氏の様子がおかしくなってきて、怪しんだ優華が問いただすと、彼氏は浮気をしていた。


そして、浮気を許せなかった優華は、彼氏と別れることを選んだという。



そして、それを原口さんにも伝えた。


原口さんはすぐに優華に会いに来てくれて、傷ついた優華を支えてくれた。


優華の気晴らしになるようにと、毎日毎日メールや電話で笑わせてくれて、仕事が休みの日にはいろんなところに連れて行ってくれた。



そんな原口さんの存在が、優華の中で大きくなっていった。


そして、春休みの終わり頃、原口さんから告白されて付き合うことになった。




「って感じよ。」


「知らなかった。何も。」


「そりゃそうだよ。あたしがずっと話してなかったんだもん。」



ちょっとだけ、、

ちょっとだけ寂しかった。


優華が何も話してくれていなかったこと。

なんでも話してほしかった。


あたしはいつも、何かあると優華を頼って相談するけど、優華はそうじゃなかったみたい。


あたしが頼りないのかな?



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