さよならだね。
「してくれないの?」
「しない〜!」
「なんで?」
「恥ずかしいから!」
愁くんは完全にあたしの反応を見て楽しんでいる。
「あ〜心が痛い。ゆら〜、助けて〜。」
なんて言って、まだふざけてる。
「知らない!もうからかわないで!」
あたしがそう言って立ち上がろうとすると、愁くんに腕を引っぱられ止められる。
「たまにはしてほしい。ゆらから。」
急に真剣な目をしてあたしを見てくる。
さっきまで笑ってたくせに〜、、
ずるいんだから、愁くんは。
「恥ずかしいから、目閉じて。」
あたしがそう言うと、
「はい、どーぞ。」
そう言って目を閉じる愁くん。
あたしはその愁くんの綺麗に整った顔を見ながら、そっと触れるだけのキスをした。