さよならだね。



「わからないように、他の具よりちっちゃく切って入れたの。よかった!食べられて!」


「ほんとわかんなかった!ゆら天才!」



へへへっ。

褒められると嬉しくてにやけちゃう。




それから2人で一緒に食器を片付けて、コーヒーを淹れてソファーでくつろぐ。


「ゆら。膝枕して。」


ゆっくりテレビを見ていたのに、突然の甘えん坊愁くん登場。



「いいよ、はい。」


あたしが抱えていたクッションをどかすと、すぐさまあたしの膝に頭を乗せて横になる愁くん。

甘えん坊愁くんがかわいくて、あたしは愁くんの髪をなでた。



「ゆら。ちゅーして。」


膝枕だけで収まるかと思ったら、そうはいかない甘えん坊。

愁くんはまたふざけて、だだっ子になる。


「ゆら〜、ゆらちゃ〜ん、ちゅーして〜。」


な、なんなのこのかわいいだだっ子は。



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