さよならだね。
あたしは玄関に向かってリビングを飛び出す。
「愁くん〜!おかえりなさ〜い!」
あたしは久々の愁くんの胸に飛び込む。
「ただいま。」
愁くんはイノシシのように突進したあたしを、しっかりと受け止めてくれた。
「会いたかった。」
そう言ってぎゅーってしてくれる。
「ふふふ、あたしも。」
あたしも負けじと力いっぱい愁くんに抱きつく。
「ゆら。」
愁くんの顔が近づいてくる。
あたしはそっと目を閉じて、愁くんのキスを待つ。
「んっ、、愁、くん、、」
どんどん深くなるキスに、あたしは体がふにゃってなっちゃいそう。
それでもさらに深く求めてくる愁くんに、どんどん体を押されて、背中が冷んやりして、廊下の壁に押しつけられていることに気づく。
あたしの腰にあったはずの愁くんの手が、そっとあたしの胸に触れる。
「ちょっ、愁くん、、待って!」
あたしは愁くんの手を止めるけど、
「無理。待てない。」
愁くんはそんなあたしの口を塞いで、あたしの止める力が抜けるのを見計らって、また手を動かす。