さよならだね。



愁くんは気持ちよさそうに目を閉じる。



なにこれ〜〜!!

かわいすぎるよ〜〜!!


子どもみたいな子犬みたいな愁くんがかわいすぎて、あたしは愁くんの頬にキスをした。



すぐにパッと目を開けた愁くんと目が合う。

ニヤッと笑う愁くん。



「なに?いますぐ襲われたいわけ?」


「ちっ、ちがーう!」


顔を近づけてくる愁くんを手で押し返す。

少し愁くんから離れると、


「また逃げられた。」


そう言ってすねる愁くん。




「なんで今日はそんな逃げんの。」



あっ、ほんとにすねちゃったかな?


ちょっと口をとがらせる愁くんがこれまたかわいくて、

たまにはすねてくれるのもいいなぁ〜

、、なんて考えちゃう。




「わかったから、まだ我慢するからこっち。」


愁くんはあたしたちの間の隙間をぽんぽんと叩く。


近くにきてってことなんだろうけど、あたしにはもう一つ、やらなくちゃいけないことがあるんだな〜。



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