さよならだね。
あたしの声だとわかって慌てたのか、中からドタドタと走ってくる音が聞こえて、
愁くんがすごい勢いでドアを開けた。
「愁くん!メリークリスマス!」
そう言ってあたしは、プレゼントの箱を愁くんに差し出した。
、、ん??
あれ? 愁くん、、無反応??
愁くんはあっけにとられたような顔をして、あたしを見つめたまま動かない。
「、、愁くん?」
あたしが首をかしげると、固まってた愁くんがバッとあたしの腕を引き中に入れ、あたしは閉まった玄関のドアに押しつけられる。
そのまま愁くんにキスされた。
「んっ、、愁くん。」
あたしから唇を離すと、
「これ反則。」
愁くんはそう言ってあたしを抱きしめる。
あたしのお腹辺りに持ってたプレゼントが、あたしと愁くんにはさまってる。
「愁くん、プレゼントがつぶれちゃうよ〜。」
そっとあたしを離すと、愁くんはプレゼントを手にとり、開けていい?と聞いてくる。