さよならだね。



あたしの声だとわかって慌てたのか、中からドタドタと走ってくる音が聞こえて、

愁くんがすごい勢いでドアを開けた。




「愁くん!メリークリスマス!」


そう言ってあたしは、プレゼントの箱を愁くんに差し出した。



、、ん??

あれ? 愁くん、、無反応??


愁くんはあっけにとられたような顔をして、あたしを見つめたまま動かない。




「、、愁くん?」


あたしが首をかしげると、固まってた愁くんがバッとあたしの腕を引き中に入れ、あたしは閉まった玄関のドアに押しつけられる。


そのまま愁くんにキスされた。



「んっ、、愁くん。」


あたしから唇を離すと、


「これ反則。」


愁くんはそう言ってあたしを抱きしめる。



あたしのお腹辺りに持ってたプレゼントが、あたしと愁くんにはさまってる。


「愁くん、プレゼントがつぶれちゃうよ〜。」


そっとあたしを離すと、愁くんはプレゼントを手にとり、開けていい?と聞いてくる。



< 199 / 444 >

この作品をシェア

pagetop