さよならだね。

妊娠発覚




「また指輪ながめてニヤけてる〜!」


「へへへ。」



きもい〜って優華が頬をつねってくる。




クリスマスにもらってから、毎日毎日つけてる。

いつも愁くんがそばにいる気がして、幸せな気持ちで過ごせるの。




「それはそうと、やっぱゆらもまだ連絡こない?」


「うん、全然。ほんとどうしちゃったんだろう。」


「ちょくちょく学校さぼることはあったけど、もう1ヶ月以上経つしね〜。」


「しかも、美奈がこんなに連絡返してくれないなんて、いままでなかったよね。」



そう。

いまあたしたちが心配してるのは、美奈。





3年生になって、もう1ヶ月半くらいが経とうとしていた。


美奈は、1回も学校に来ていない。


あたしや優華が連絡しても、電話にも出ないし、メールの返事もない。



ほんと、、どうしちゃったんだろう。


あたしも優華も、美奈の家には行ったことがないからわかんないし、いまはただ美奈からの連絡を待つしかなかった。



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