さよならだね。



それからすぐに京都に到着した。



「やっと着いた〜!京都〜!」


京都に降り立った瞬間上がるあたしのテンション。

ウキウキしてきて、いまにもスキップでもしちゃいそうに歩くあたし。



今夜泊まる旅館の近くに、着物レンタルのお店があるので、とりあえずタクシーで旅館に向かう。

タクシーの窓から見える街並みも、あたしの心を躍らせた。



「見て見て〜!」

なんて言いながら窓の外を指差すと、


「はいはい。」

って呆れたように笑う愁くん。



タクシーの運転手さんが、ああそれはね〜なんて答えてくれる。


そんなことをしてたらあっという間に旅館についた。




駅前からそんなにかかってないはずなのに、全然雰囲気が違う街並みで、静かにひっそりとした雰囲気の旅館。


旅行のパンフレットで見るよりも、実際に見るともっと気に入った。



「素敵すぎる〜!!」


あたしはたまらず、旅館の門構えから入り口までを、デジカメに収めまくる。



< 223 / 444 >

この作品をシェア

pagetop