さよならだね。
「あっ、あった!あそこだ!」
着物レンタルのお店に着き、中に入ると、着物を着た綺麗な女の人たちが迎えてくれた。
それから手続きをして、あたしたちは着物を選ぶ。
「全部かわいいから迷う〜〜!」
基本、優柔不断なあたし。
着物はどれも素敵で、どれか1着なんて到底決めきれないあたし。
「ゆらはこれ。」
そんな中、愁くんがある着物を指差す。
「えっ?」
「ゆらは絶対これが似合う。」
愁くんが指差しているのは、白の着物で、ピンクやオレンジ、赤などの花柄が上品な着物。
「そうですねぇ。彼女さんにぴったりや思います〜。」
お店のお姉さんもそう言ってくださって、あたしはその着物に決めた。
「ん〜、愁くんはね〜、、」
続いては愁くんの着物選び。
「これ!これがいいよ!」
愁くんの着物はあっという間に決めれちゃった。
グレーというか、紺というかって色合いに、不規則な太さと長さの白い縦縞模様。
愁くんには、このシックでシンプルな感じが絶対似合うはず!!