さよならだね。
「なんで?俺が脱がせたいのに〜。」
「無理無理!お願い!」
「しょうがないな〜。お湯にに入ったらすぐ呼べよ?」
「うん、わかった。」
あたしは愁くんを残し、脱衣所で急いで服を脱ぎ、露天風呂のドアを開ける。
そこには普通のバスタブより少しちっちゃいかな?ってくらいのお風呂があって、辺りは木々などで囲われ、周りからは見えなくなっている。
本当にプライベート露天風呂って感じで、家にもこんなの欲しい〜ってくらい素敵。
「ゆら〜、まだ〜?」
中から愁くんの声が聞こえて、慌ててお湯につかる。
「いいよ〜。」
あたしはそう言って、ドアに背を向ける。
だって、、
愁くんの裸なんて、恥ずかしくてまともに見れないもん。
「ゆら〜。」
待ってましたと言わんばかりに、あたしが声をかけるとすぐに愁くんが露天風呂にやってきた。
お湯につかると、また後ろからあたしを抱きしめる。
「なんでそっち向いてんの?こっち向けよ。」
「やだ〜!恥ずかしい。」
愁くんは、あたしを後ろから抱きしめたまま、あたしの肩にあごをのせる。
そして、あたしの耳にキスをする。
愁くんの息が、あたしの耳にかかる。