さよならだね。
「ゆら、こっち向けよ。」
「だって、、」
あたしが振り向けずに固まっていると、
「ちょっ、愁くん!まっ、待って!」
愁くんのキスが、耳から首筋に、首筋から背中に降りていく。
「今日おあずけくらいすぎて、もう待てない。」
「えっ、ちょっ、、」
あたしはくるっと、愁くんの方を向かされる。
「んっ、、」
目が合うとすぐに唇を奪われる。
いつもより激しく深いキスに、あたしの頭はぼーっとしてくる。
少し離れようと、愁くんの胸を押し返していた手から、こわばっていた体から、どんどん力が抜けていく。
「愁くん、、?」
やっと唇を離してくれた愁くんは、おでこをくっつけて、じっとあたしを見る。
「その顔反則。」
「えっ?あっ、ちょっと愁くん!」
次の瞬間、愁くんにお姫様抱っこされて脱衣所につれていかれる。
「やっ、お、おろして!」
「無理。」
そう言う愁くんに、ざっと体を拭かれ、そのまま部屋に敷いてあった布団に寝かされる。