さよならだね。



さっきまでの、ほろ酔いで甘えん坊の愁くんはどこへやら、、。



愁くんの鋭く熱い視線から、あたしは目をそらせなくなる。





「ゆら、愛してる。」



突然そんなことを言う愁くん。


あたしは顔が真っ赤になって、何も返事できなくなってしまう。



「ゆらは言ってくれないの?」



いたずらに微笑む愁くん。



ずるいなぁ、、ほんと。


かっこよすぎるよ。



「あたしも、、愛してる。」


必死に、消えちゃいそうなくらい、小さな声でそれだけ伝えると、





「もう我慢できない。」



息つく暇もないほどに降り続ける愁くんのキス。




あたしはそっと、愁くんの首に腕を回した。





やっぱり、、



今日の愁くんは、なんだかいつもより情熱的だ。



激しいんだけど、でもその中から、しっかり優しさも伝わってきて、、



あたしは胸がいっぱいになる。




、、愛してる。



愛してるよ、愁くん。



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