さよならだね。
新しい命
「うぅ〜寒い!!ちょっと休憩して、カフェであったかいものでも飲も!!」
優華は超特急でカフェに入る。
あたしも優華を追うようにして入る。
「はぁ〜、あったまる〜!」
カフェモカを飲みながら、生き返る〜なんておじさんみたいなことを言う優華。
あたしは、カプチーノのカップに手を当て、冷え切った手を温める。
愁くんとの京都旅行から1ヶ月ちょっと。
街中が、すっかりクリスマス色に染まっている。
明日はクリスマスイブだからね。
「ゆらは目星ついた?」
「ん〜、いくつかね。でもまだ悩むな〜。」
あたしと優華は、クリスマスプレゼントを買うために、朝から買い物に出かけていた。
優華と原口さんは、あたしたちとは違って、優華の方がしっかりしてる感じ。
原口さんは、優華のことが大好きすぎて、ちょっと尻にしかれてるみたい。
でもそれがうまく噛み合っていて、見てて少しおもしろいカップルなんだ。
「ちょっと気分転換に、ベビーグッズでも見に行かない?」
優華は、目をキラキラ輝かせて言う。