さよならだね。



元気な赤ちゃんの声が聞こえた。




あたしは、いままで我慢していた涙がどっと溢れてきて、


同じように、ぐちゃぐちゃな顔して泣いてる優華と、抱き合ってその場に泣き崩れた。





よかった、、本当によかった、、


美奈、赤ちゃん、


本当にお疲れさま、、


本当に、本当に、、おめでとう!!!





しばらくして、看護師さんが、赤ちゃんを抱いて出てきて、あたしたちに会わせてくれた。



「12月24日、午前4時17分、お生まれになりました。元気な女の子です。」



看護師さんのその言葉で、改めて実感した。




初めて会う美奈の赤ちゃんは、


すごく、すごく小さくて、、


まだしわくちゃで、、


でもすごくかわいくて、、





これが、命が誕生するってことなんだ。



こんなに辛くて苦しくて、


でもこんなに幸せで感動して、





あたしは、お母さんに会いたくなった。


いまごろ家で眠っているだろう、お母さんに。




いまさらだけど、、


ちょっと照れくさいけど、、



「産んでくれてありがとう。」



そう、伝えたくなったんだ、、。



< 254 / 444 >

この作品をシェア

pagetop