さよならだね。



「もぉ〜!笑ってないで寝てて!熱上がっちゃうでしょ!」


「さっきまで寝てたから眠くない。そんなに寝れない。」


「眠れなくてもいいから、横になってて!」


「はいはい。」




愁くんに横になってって言ったのは、安静にして欲しいのはもちろんだけど、本当は愁くんに見られるのが恥ずかしいから。


だって、、あたしまた顔真っ赤だもん。



口移ししたいなんて思ってなかったけど、

けど、、


ちょっと想像しちゃったし、あたし。


それで、やってしまおうかなんて考えかけてた。



だから図星と言うかなんというか、、


とにかく恥ずかしかった。





食器の片付けを済ませ、ソファーに行くと、愁くんはすぐに眠ってしまっていた。


そんなに寝れない、なんて言ってたくせに。



毛布をきれいにかけ直し、そっと下に座る。




「まつ毛長いなぁ〜。」


きれいにそろう長めのまつ毛、女の子として、ちょっとうらやましい。


あたしは、好奇心が湧いてきてしまい、そっと愁くんのまつ毛に触れる。



それから、鼻や頬にも触れてみた。


鼻筋もきれいに通ってるし、、

肌もさらさらできれいだし、、


本当にきれいに整った顔。




あたしは、好奇心が止まらなくなって、今度は唇にそっと触れる。



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